マリンブルー

どんな遊びをしてたって、あんずはいつも、ぼくと一緒に思いきり原っぱを走り回ってくれたね。

あんずの笑顔は眩しくて。

「おひさまの光を浴びたマリンの毛並み、ほんとにゴールデン!黄金色だね。

綺麗よ」

そう言ったあんずの笑顔は、絶対にぼくの毛並みよりもきれいに輝いてたよ。


あんずが走るたび、とびはねるたび、あんずの短い髪がぴょこぴょことはねていろんな表情を見せる。

たまに唇に髪がへっついてさ。

そんなときはぼくがぺろっと舐めてやった。

そうしないとあんず、そのままにしておくから。

そんな飾らない素朴なところも、とっても可愛かった。