「さ、着いたよ」 社長専属の運転手、今村さんの運転で連れてこられた場所は たくさんの商業施設が入っている若い人たちに人気の大きなビル 「行こう?」 社長は車を降りてビルに向かってスタスタと歩いて行くけど 「……古都ちゃん?どしたの?」 私はカタカタと震えてその場から動けなかった 何で…よりによってこの場所なんかに… 「しゃ、社長…私は気分が優れないので……お、お一人でどうぞ」 指先から全身が冷えていく…今の私の顔はきっと真っ青。