社長には堕とされません




しばらくパソコンと睨めっこしていると



「ねー?古都ちゃん!この書類俺が見なくても良いやつだよねー?」



社長椅子に座り暇そうにしている社長は


自分のディスクの上に積み上がっている書類を指差した



「いえ、そちらの書類は本来なら社長が目を通して処理する物です」



メガネを中指でクイッと上に上げながら社長を見つめた



「でもいつもは古都ちゃんが処理してくれてたじゃん?」



「はい。ですが、今後は社長ご自身で処理して下さい」





「……昨日のこと怒ってるの?」