「あたしがいても、いいの?」 あたしがそう言うと、二人が固まってしまった。 図星だったの? あたしがいない方が、いいんだよね? 「咲。何言っちゃってるのよ!」 「咲がいなかったら、意味無いでしょ?―――あたし達は」 二人は目を会わせて、こう言った。 「「親友なんだから!!」」 あたしは素直に、嬉しかった。 初めてだった。 あたしに、友達ができたのは。 だから、あたし… 「もぉ、咲。泣かないでよ…」 泣いちゃった。 生まれて初めて、人の前で泣いた瞬間だった。