大地は意外と働いてくれて、みんなから結構気に入られていた。 「大地、お疲れ様」 「あ…。お、お嬢…」 て、照れてる。 耳真っ赤なんだけど。 可愛いんだけど。 「大地。お嬢って呼びにくかったら、普通に呼んでもいいんだよ?ただし、二人きりの時だけだけど…。みんなにいわれちゃうから、さ…」 「そうする」 あ、渡さなきゃいけないものがあったんだっけ? 「大地、これ」 「咲、サンキュ」 い、今、さ、咲って呼んだよね? ヤバい。 絶対顔赤いはず…。