ポチタマ事件簿① ― 都会のツバメ ―

「――そのシロだけど、練馬東署で刑事やっててさ」
「へ~、刑事さん! あ、でもドラマの刑事っぽくてイイかも」
「そのシロが、今日、別のマンションの管理人の事情聴取で来たんだよ」
「飛び降りの件じゃなくて?」
「行方不明者の捜索で。で、その行方不明者っていうのが」
「飛び降り自殺の人、とか?」
「正解」
 タマは得意げに笑った。
 ポチは、管理人室での事情聴取からその後の展開まで、かいつまんで話した。
 シロに同行して警察署へ行き、自殺した鈴木の勤務先の社長に遺体確認を依頼し、遺体の確認後はシロと一緒に飛び降りのあったマンションへ行き、現場確認やら事情聴取やら……。
 タマはウンウンと相槌を打ちながら聞いている。
「そっか~、そのせいで今日は帰りが遅かったわけね。――それにしても、キミの担当物件の居住者が行方不明になって、別の担当物件で飛び降りたなんて……」
「そんな偶然あるかって? でも、ウチの管理物件数は多いし――」
「ン~、キミ、厄病神と知りあい?」
「いねーし! ってか、イヤな言い方するなよ」