「2分ね。わかった。須賀さん2分ちゃんと測ってよ」


「え~、2分? 大体でいいじゃん!」


「だからあなたは……っ」



また言い争いを始める2人。


部長がこっちを睨んでること、気付いてないのかなあ。

気づいてないんだろうなあ。



わたしのフォローはいつもあまり効果がない。

むしろ逆効果なんじゃないかと最近思っている。


早く2人が慣れて、ひとり立ちしてくれるといいんだけれど。


わたしも集中してお菓子を作りたいし。

もうちょっと手のこんだものも考えたいよ~。



でも須賀ちゃんたちがそれぞれ1人でレシピを考えられるようになるのは、多分まだまだ先なんだろうなあ。


ふるいから落ちていく小麦粉に、わたしはため息を混ぜた。