「楓くん、あのね…」

「…うん」


顔だけ上げてリスが言葉を紡ぐ


「楓くんが、他の女の子と喋ってるの見ると胸がキュッて痛くなるの。で、ムッてなるの」


うん、俺もリスが山野と居るとそーなる


「でね?楓くんとお喋りしたり、一緒にお菓子食べてると、フワフワするの」


うん、リスと居る空間はいつでも綿あめみたいにフワフワで甘い


「あと…こーやってくっついてると、ドキドキする。でも、スッゴく安心するの」


…俺も、ドキドキ止まんない
だから、今も俺の心臓は痛いほど脈を打っている