まだ泣いているらしく、ポタポタと俺の頬に雫が落ちてきた。 「メーグ。泣き止め?」 できるだけ、優しく言葉をかける俺。 …誰かが見たら、"冷たい"なんて二度と言われねーだろうな。 「…えーが。」 メグがポツリと呟いた。 「…映画?」 あぁー…なんか観たいのあるとか言ってたっけ。 「…分かった。今日部活あるから、お前先帰って準備し・・・」 「やだ。待っとく!」 ………はいはい。