―… 「ねぇねぇ、帰りにたい焼き屋さん行こう?」 とある冬の昼下がり。 「…だーから、部活。」 お弁当を持った男女が、仲良さげに手を繋いで、学校の階段を上っていた。 「あたし、待つよ?」 他愛もない話をしながら、2人はとても優しい表情をしていた。 「土曜は?」 たどり着いた先にある扉を開けるとそこに、綺麗な青空が広がる。