手を引かれ暫くそのまま歩いていたんだけど、佐藤くんに聞いたんだ
「一体、どこに行くの?」
「佐川さんどこ行きたい?」
「ってゆーか、あんたが抜けようっつたんだから決めなさいよ」
「え~佐川さんがあんまりつまんなそうな顔してたから抜けたんでしょ?佐川さんが決めなよ」
「・・・・・」
じゃあ、なにかい
あんたは、私を助けてやったと
つまんなそうで、かわいそうだなと
だから、目的もなしに連れ出して
いや、別に目的なくていいんだけど
期待してる訳じゃないんだから、別にさ…
ただ、ちょっと考えるじゃん?
二人で抜けたとなるとさ…
なのに、その言い種…
へえ~
この年の瀬にボランティアですかい
いや、歳末助け合い運動ってか?
かわいそうなアラサー女を助けてやろうって?
あったま、きた!!
「私、帰る!」
手を振りほどいた
けれど、振りほどけなかった
振りほどこうとした手はまだ佐藤くんにギュッと握られたままだった
「一体、どこに行くの?」
「佐川さんどこ行きたい?」
「ってゆーか、あんたが抜けようっつたんだから決めなさいよ」
「え~佐川さんがあんまりつまんなそうな顔してたから抜けたんでしょ?佐川さんが決めなよ」
「・・・・・」
じゃあ、なにかい
あんたは、私を助けてやったと
つまんなそうで、かわいそうだなと
だから、目的もなしに連れ出して
いや、別に目的なくていいんだけど
期待してる訳じゃないんだから、別にさ…
ただ、ちょっと考えるじゃん?
二人で抜けたとなるとさ…
なのに、その言い種…
へえ~
この年の瀬にボランティアですかい
いや、歳末助け合い運動ってか?
かわいそうなアラサー女を助けてやろうって?
あったま、きた!!
「私、帰る!」
手を振りほどいた
けれど、振りほどけなかった
振りほどこうとした手はまだ佐藤くんにギュッと握られたままだった



