トイレから出てくると、ポケットで携帯が震えていた


ディスプレイを見ると…


ミチだった





「はいよ…」

『何、シケた声出してっクスクス』

「シケた声の理由、全部言おうか?」

『いらなーい、それよりさ。あんたもう抜けれそう?実はさ、こっちも売り場の飲み会帰りなんだけど、この前のbarにまた行かない?今から』

「この前のbar…」

不意に後ろから携帯を取り上げられる

振り返るとそこにいたのは

佐藤くんだった




「あっ、どうも。佐藤です。すいません、これからまだ佐川さんと少し打ち合わせがありまして…それなのに、佐川さん逃げようとしてて困ってるんですよ。はい、はい、すいません。じゃそういうことで…」








はあ?
打ち合わせ?



なんじゃそりゃぁあああ~!!