アラサーの彼女が女子ゲーにハマる理由(わけ)

『き、きさ、らぎ…そそその格好はな、に…?』

目眩がする中、やっとの事で聞いてみる

『ん?執事だけど。羊に見えるか?アハハーッ』




ア、ハハハー…
見えねぇよ、羊
ってゆーか…




『何で執事の格好してんのよぉ~っ!!』

車から颯爽と降りてきた如月は、執事服を身に纏っていた…







いや、そりゃね

スラッと伸びた身長
モデルの様に足は長く
薄茶色の髪はゆるくウェイブがかかっていて、いつもなら自然な感じで流してあるんだけど、今日は少しキチンとセットされている

オマケに整った顔
髪と同じ透き通ったような薄茶色の瞳に長い睫毛、そして少しふっくらとした色っぽい唇が堪らなくセクシーなんだけど…



『メガネ?』

『ああ、ダテな。執事っぽいだろ?俺って何でも似合うわー。お前、また惚れただろ?俺に』

と言ってニカッと笑う如月は確かに眩しいくらいかっこいい…




『つか、俺様封印するんでしょ!!』