「あ、わざわざすみません。」


私は急いでベッドから降りて天王寺先輩からケーキを受けとる。


......って!!


「ちがーう!!」


ポーンッ


「あっ!!」


勢い余ってケーキの箱を投げてしまった私。


嘘だ!!

超人気店のケーキなのに!!


ポフッ


「ナイス!!ライちゃん!!」


「......。」


ケーキの箱はライちゃんの方へ飛んでいき、ライちゃんにぶつかった。

で、ライちゃんを下敷きにして無事着地。


「未来......。」


ケーキの箱の下からライちゃんの怒りで震えた声が聞こえる。


あらら。

これヤバいパターンじゃん☆


「お前はもっと落ち着けないのかー!!」


ライちゃんがいつもの如く私に飛び蹴りをくらわそうとする。


必殺☆ぽふぽふキック!!


なんちゃって。


ポフッ



「お前の声だだ漏れだ!!なんて失礼な奴なんだ!!」


「嘘!!?ぽふぽふキック聞こえたの!!?」


「丸聞こえだぁぁぁ!!」



ポフッ



本日二回目の顔面キック。


痛くありませんよ、はい。