「さぁ、最後にしようか」







ゴォォォォォッ








お兄ちゃんが微笑むと強大な魔力の塊が現れる。







すごい。


私、本当にあれに対抗できるの?






それに....







「お兄ちゃん私....」








ドォォォォンッ









「お兄ちゃんじゃない。魔王だ。早くしないとお前の大切なものが壊れるよ?」










お兄ちゃんは私の言葉なんて聞こうとせず、強大な魔力の塊を春樹たちに当たりそうなスレスレの位置に放つ。










「......っ」









そうだ。




お兄ちゃんは魔王。



私は乙女の印を持つ者。