「何で同学年だと分かったの?」



望が素朴な疑問だと言わんばかりに問いかける。



「簡単な事だ。校章の色を見れば分かる」


「あ、そっか。納得」



ポンッと手を叩く。



「お、俺だって本当は気付いてたっての!」


「「…………」」



こいつ。それで誤魔化せたとでも、思ってるのかよ。


慌てているのがバレバレだし。


絶対、知らなかっただろうが。


拓弥が望よりも上な訳が無い。全てにおいて。


まあ、いい。