そして、じっとメイクのくすぐったさに耐える事、数分。 手が離れていく気配がし、その後。 「いいよ。目開けて」 望ちゃんが声をかける。 閉じていた瞳を開け、ゆっくりと瞬きを繰り返す。 すると、ニコニコと笑う望ちゃんと晴香ちゃんの姿が一番に目に入った。 それぞれと目が合う。 メイクをされた事は分かるけど、一体どんな感じになっているのか鏡がないから分からない。 「「可愛い!」」 と、突然二人は叫んだ。 驚きで肩が小さく揺れてしまう。