ガチャりと扉の開く音がして、振り向く。 予想通り、扉を開いて入ってきたのはお父さんで。 仕事帰りにすぐ来たのか、まだ仕事着のままだ。 「どうしました?」 私がそう問いかけるも、お父さんは何も言わず。 黙って私の背後に来ると、手元を覗いてきた。 そこには、白紙のノート。 それを見てお父さんは首を傾げる。 「勉強か?にしても、白紙だが」 「いえ…あの、えっと」 勉強が行き詰まっているのとでも思ったのだろう。