「…んむ」 もう少しで覚醒する瞳を擦ると無理やり体を起こした。 カーテンの隙間から微かに覗く太陽の光が今の時間を語っている。 もう、朝が来てしまったよう。 朝ご飯とお弁当を用意するためにキッチンへと向かう。 すると、そこには何故かお母さんが既に居た。 トントンと包丁がまな板に当たる音がリズムを刻む。 「お、お母さん?どうしたんです?こんな時間に」