だけど----


そんなある日。


ーーーーーーーー
ーーーーー
ーー


「…ひっく…うう…」


私はいつものように泣いていた。

きっと今日もまた…
と思いながら。。。


その時だった。


「なあ。」

え…?

誰かが私に声をかけてくれたんだ。

ゆっくり顔をあげてみると

「雄…くん?」

満面の笑みの君がいた。
そんな彼から出たのは意外な言葉。。。


「あのさ、お前好きな奴いんの?」

「え。」

頭が真っ白になった。
なんでそんな事聞いてくるんだろう…って。
でも、そんな私の様子に雄君は勘違いしたようで…

「え?もしかして俺?」

なんて事言ってきた。

だけど、自然と私の涙は止まり…

「そうかもね。」

気づいたらそう言ってたの。

なんでそう言ったのかは分からない。

…いや、分かんなかった。

けれどね、

「ちょ、まじかよ」

そう言って顔を赤くする君をちょっとだけ
愛しく感じたの。