kiss-choco

「ん、ありがと。でもさ、あたしってば相沢くんに最悪なコトしちゃって」


「最悪なコト?」


「うん……」


言いかけて、ためらう。

唇噛んだなんて、言っていいのかな?

ってか、紗希には言えても、片桐くんには、何だか言い辛いなぁー。


「言いにくいこと?」


あたしの様子に、片桐くんが聞く。

こくんと頷くと、片桐くんはあたしの頭を軽く撫でた。


「鈴奈がしたこと、オレ軽蔑したりとかしねーよ? 言ってみなよ」


「ん……」


しばらく悩んで、しぶしぶと言うと、片桐くんはぽかんとした表情になって。

大きな溜め息をついた。


「あ、やっぱり呆れた?」


「呆れたって言うか……」


片桐くんはテーブルに突っ伏して、腕の隙間からあたしを見上げた。


「ちょっと、嫉妬」


「へ?」


「鈴奈にそこまでさせた相沢に、ちょっと嫉妬!」


不機嫌そうに言うと、ぱっと視線を逸らしてまた溜め息。


「あー、ごめん。こんなコト言うつもりなかったんだ。
いや、応援するつもりなんだぜ?
たださ、やっぱ元カノのそんな一面を他の男とのコトで知るのは、さー……」