kiss-choco

「え、と……」


「鈴奈が離れて行ってさ、オレ今までのこと反省したんだ。もっと優しくしてあげたかったのに、って。
だから、鈴奈に幸せになってもらいたいんだ」


片桐くんはじっとあたしを見つめている。

ど、どうしちゃったんだろう?

何か、あたしの知ってる片桐くんとは別人なんですけど。

こんなに熱っぽく話しかけてくる人だった?
こんなに優しいセリフ言う人だった?


混乱するんだけどーーっ!


「……と。昼休みなくなっちゃうな。早いとこ持って行こう。鈴奈、お腹空いただろ」


意味のない言葉しか出てこないあたしに、片桐くんはにこりと笑った。

頭を軽く撫でて、すたすたと歩き始める。


「あ、うん……」


あたしはその背中を追うようにして、慌てて足を運んだ。