kiss-choco

その時。

いきなりかぷっと首筋を噛みつかれた。


「ひゃあああーーっ! なっ、何!?」


いきなり首筋にはしったむずがゆい柔らかな痛みに、背中がしなった。


「とびきり『エロい気分に』させてくれるような、女」


ばたばたと暴れるあたしから腕をほどいてくれないまま、相沢くんがさらりと言った。


「な、な、なに言ってるのっ!? もう、信じらんないっ」


身をよじって逃げようとしても、逃げ出せない。


「じゃあ、今の嘘。多分」


「多分って何ソレ! さっきの言い方本気だったし! しかも噛んだし!」


恥ずかしさがぶわーーっと襲ってきて、
ぎゃあぎゃあ叫んで暴れるあたしに、
相沢くんが冷静に言う。


「噛んだのは、お互い様だろ。
どちらかと言うと、鈴奈がした方が酷かった。
唇、しばらく痛かったし、しかも目立ったし」


「ぎゃーー、って、ハイ……。
すみません……」