kiss-choco

あたしはパッと顔を上げて、相沢くんの顔を見た。


「どうした?」


相変わらずのぶっきらぼうな言い方。
機嫌が悪そうにも見える、少ししかめた顔。
でも、昨日よりももっと優しい顔がそこにあった。
あたしが映っている瞳は愉快そうな色。



「えへへー。相沢くんの笑顔、初めてちゃんと見れた」


嬉しくて笑うと、相沢くんが驚いた表情になった。


「どしたの?」


ん? と首を傾げると、相沢くんがあたしの体を抱く腕に力を入れた。


「な、なに?」


「別に。こうしたくなっただけ」


それから相沢くんはあたしの首もとに顔をうずめてしまって、あたしはがちがちに固まってしまった。


く、首筋に顔が!
息が!


ぎゃーーっ。
ひゃーーっ。

動けないじゃない!