――なんて思ってたのに。
通学タイムを狙った朝。
自分もばっちり可愛くして、眠たそうにしている相沢くんに突撃した。
「相沢くん! あの、これ……」
差し出した最高に綺麗にラッピングした包みを、相沢くんは表情一つ変えずに受け取った。
あれ!?
やたっ!
受け取ったし!
よっしゃ!
そう心の中で喜んだのも一瞬。
「……これ、中身何?」
「え? チョコレートケーキ……」
「ま、腹のたしにはなるか。じゃ」
何事もなく、包みだけを持って通り過ぎようとした。
へ?
腹のたし?
あたしの渾身のチョコレートケーキが?
筋肉痛になるまで特訓したのに?
ってか、女の子がこうして渡してるのに、その言いぐさは一体何様?女の子のバレンタインにかける想いとか努力とかそういう類のものは一切無視してただ己の空腹感を満たす食物にしか捉えてないって一体どんだけ気持ちを踏みにじるんだって話。だいたいこのあたしがこんなに頑張ったってのにそれに対する労いや感謝の気持ちとか口にするべきじゃないの。それをさっさと背中見せて何してんのあんた。
通学タイムを狙った朝。
自分もばっちり可愛くして、眠たそうにしている相沢くんに突撃した。
「相沢くん! あの、これ……」
差し出した最高に綺麗にラッピングした包みを、相沢くんは表情一つ変えずに受け取った。
あれ!?
やたっ!
受け取ったし!
よっしゃ!
そう心の中で喜んだのも一瞬。
「……これ、中身何?」
「え? チョコレートケーキ……」
「ま、腹のたしにはなるか。じゃ」
何事もなく、包みだけを持って通り過ぎようとした。
へ?
腹のたし?
あたしの渾身のチョコレートケーキが?
筋肉痛になるまで特訓したのに?
ってか、女の子がこうして渡してるのに、その言いぐさは一体何様?女の子のバレンタインにかける想いとか努力とかそういう類のものは一切無視してただ己の空腹感を満たす食物にしか捉えてないって一体どんだけ気持ちを踏みにじるんだって話。だいたいこのあたしがこんなに頑張ったってのにそれに対する労いや感謝の気持ちとか口にするべきじゃないの。それをさっさと背中見せて何してんのあんた。



