kiss-choco

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相沢くんが持ってきたトレイには、コーヒーカップが二つと、あたしの好きなチョコガナッシュタルトがのったお皿が二つあった。

小さなキスチョコが飾られたタルトは、あたしが一番好きなケーキ。


「相沢くんって、甘いもの好きなんだよね」


「ああ」


意外な感じだよねえ、と頷いていると、頬に相沢くんの手が触れた。


「ひゃっ、何?」


髪をかきあげて相沢くんが見たのは、こめかみの傷。


「よかった。ここの傷は軽いな」


「うん。しかもあんまり目立たないところだし」


薄いかさぶたができたそこを、相沢くんの指がそっと滑る。


「肘と、手足は?」


「お風呂入る時に痛かった。今は足が少しかな」


「そうか」


ぎゃーー。
指! 指!

しかも顔近いんですけど!


あたしはすでに軽快に高鳴りだした胸をそっと押さえた。

うう、昨日から心臓にすごい負担がかかってる気がする。


「ああああああの! 昨日の、話の続きって、何!?」