kiss-choco

『道場かあ。確かに木村は精神面から叩き直してもらわないとダメだよね。
それに、ゲームばっかりやってる木村にはちょうどいい運動かも』


くすくすと紗希が笑う。


『軽い運動じゃすまないな。竹刀を持ったあいつはタチが悪い』


相沢くんがぼそりと答える。


『見てみたいなー。椿ちゃんの熱血指導!』






うーん。
さっきからこの二人、意外に仲良さげだなあ。

一体いつの間に、打ち解けたんだろう。

この間まで、話もしたことないはずなのに。


『どしたの、鈴奈?』


紗希が二人をみていたあたしに気がついた。


『ううん。何か知らない間に仲良くなってるなって思って』


『そう? まあでも、一緒にあんたを探して大変だったんだもん。多少はよくなったのかもね』


ねえ? と同意を求める紗希に、相沢くんはさあ、と短く答えて、
紗希はそれに、感じ悪っと言って頬を膨らませた。


そう、そうだ。
あたし、紗希や相沢くんのおかげで助かったんだよね。

さっきは、動揺してしまっていて、ちゃんとお礼言えてなかったっけ。



『あ、紗希。相沢くん。あの、ありがとう』


ぺこっと頭を下げる。