ぺこりと頭を下げると、雪臣さんは笑みを絶やさずにうんうんと頷いた。
「ゆいこが言うとおり、かーわいいなー。俺のことね、お兄ちゃんって呼んでね。ユキ兄ちゃんとかでもおっけー」
「あ、えと、はい」
な、何か相沢くんと全然違う人だ。
親しみやすい雰囲気に、柔和なしゃべり方。
兄弟っていっても、こんなに違いがあるんだなあ。
「夕飯は何がいい? 俺、昨日が給料日だから何でもいいよ。焼き肉とかー、お寿司は好き?」
「あ、えーと、その……」
「焼き肉。特上しか食わねーぞ」
がんっと鈍い音がして、雪臣さんの体が傾いだ。
倒れかけた体の向こうに、眉間に深いシワを刻んだ相沢くんが立っていた。
「誰が勝手に入れっつった」
「痛い! いきなり蹴るなよ」
辛うじて転ばなかった雪臣さんが、相沢くんに文句を言う。
「いい加減にして、早く行けよ。ゆいこの機嫌が最悪だぞ」
「あちゃー、やばいな。じゃあ、鈴奈ちゃん、あとでね」
雪臣さんは笑顔であたしに手を振って、ばたばたと駆けて行ってしまった。
「ゆいこが言うとおり、かーわいいなー。俺のことね、お兄ちゃんって呼んでね。ユキ兄ちゃんとかでもおっけー」
「あ、えと、はい」
な、何か相沢くんと全然違う人だ。
親しみやすい雰囲気に、柔和なしゃべり方。
兄弟っていっても、こんなに違いがあるんだなあ。
「夕飯は何がいい? 俺、昨日が給料日だから何でもいいよ。焼き肉とかー、お寿司は好き?」
「あ、えーと、その……」
「焼き肉。特上しか食わねーぞ」
がんっと鈍い音がして、雪臣さんの体が傾いだ。
倒れかけた体の向こうに、眉間に深いシワを刻んだ相沢くんが立っていた。
「誰が勝手に入れっつった」
「痛い! いきなり蹴るなよ」
辛うじて転ばなかった雪臣さんが、相沢くんに文句を言う。
「いい加減にして、早く行けよ。ゆいこの機嫌が最悪だぞ」
「あちゃー、やばいな。じゃあ、鈴奈ちゃん、あとでね」
雪臣さんは笑顔であたしに手を振って、ばたばたと駆けて行ってしまった。



