kiss-choco

・.
  ・



来いよ、なんて言われて、話の続きも聞きたくて来たけど、
やっぱり昨日の今日だし、緊張する。

ああ、昨日のあたし、何であんな恥ずかしいことをさらさらと言ってのけたんだろう。

思い返したら、顔が発火しそうなんだけど!


ソファーに座ったまま、ぶんぶんと身をよじっていると、ドアがかちゃりと開いた。


「あ。相ざ……わく、ん?」


じゃない!
ひょこりと出した顔は、相沢くんに似ているけど、別人だ。

相沢くんをもっと大人びた顔つきにして、あごにヒゲをはやした感じ。

その表情は、いたずらっ子のようににこにこしている。


「はじめましてー。ハルの兄の雪臣(ゆきおみ)です。鈴奈ちゃん、だよね? よろしくー」


「あ! えと、はいっ。よろしくお願いします」


慌てて立ち上がろうとしたあたしを、雪臣さんは手で制した。


「足、まだ痛むんじゃないの? 座ってなさい」


「えと、ありがとうございます。すみません」