でも、そんな都合よく見つかるわけがなくて、 空はいつの間にか眩いオレンジ色になっていた。 疲れ果てた私は公園のベンチに腰掛けた。 もう、帰る気力もない。 結くんに、嫌われたよね…。 "近づかないで" もし 私が結くんに言われたらきっと とっても悲しくて痛くて泣いてしまう。 それはきっと恋愛感情が無くても。 『私、最低…あんなこと言うなんて…』 ベンチの上で膝を抱えた。