2度目の恋は不器用なアナタと。





――――
――――…



「これより3年2組の劇シンデレラの午前の部を開始致します――…」



ブザーが鳴り、幕があがる。



最初のシーンは、意地悪な継母とお姉さんが


私をこき使うシーン。




「ちょっと!洗濯物はまだなの?!」


『…』


「お腹が空いたわ!早くご飯を作って頂戴!」



「シンデレラ!何とかいいなさい!」



『お母様もお姉様も、こんな簡単なことがご自分で出来ないなんて…


本当に女性なのですか?』




…そう、この劇のシンデレラは、結構刃向かっちゃうっていう



設定の劇なのだ。