きっと みんな私と結くんの様子がおかしい事に気づいてる。


あえてそれを聞かないのは、やっぱりみんなが優しいからだと思う。




「…蘭ちゃん、最近食欲ないね…」


夕ご飯をみんなで食べていると、

京夜くんが私に心配そうに言った。


…心配、かけたくないのに。



『…、食べてるよ、ちゃんと!!』



無理やりご飯を口の中に押し込むけど、体が受け付けない。



『…、ごめんっ!さっきお菓子食べちゃったから、お腹いっぱい!!

明日の朝、食べるね』



そう言ってすぐ私の部屋に戻った。


結くん、こっち見向きもしなかった。


みんなは私を見てたのに…


……、もう、いーや。


寝よう。