ふと、まだ先生に東京に戻ることを伝えていなかったことを思い出した。 あ、職員室行かなきゃ。 …ゆっくり行こうかな。 ゆっくり、ゆっくり────………。 職員室に着くと、担任の先生が職員室の前にいた。 「せ、んせいっ!」 「おぉ、まだ帰ってなかったのか?どうした?」 「だいじ、なはなしがあります」 ん?と首を傾げる先生。 言わなきゃいけないけど、先生にまで躊躇している私は… きっと、なぁちゃんや翔太くん達に言えるわけがないんだ。