「みこは、分かってないなぁ~っ」 なぁちゃんは、私の頬をツンツンしながらニヤケている。 全く、なぁちゃんは…。 ふと心の中に芽生えた決意。 よし、決めた。 なぁちゃんや、翔太くん、皆には言わないでおこう。 東京に戻ることを。 それが一番いい気がした。 今皆が知って、気を使われるより、私が居なくなるまで知らせない方がいいよね。 この楽しい毎日を今壊したくないもん。 あ、でも先生には言わなきゃいけない。 だから、これは私とお父さんと先生の秘密かな。