授業が終わり、なぁちゃんが私の目の前の席に座り直す。

「じゃあっ…この前のこと、教えてもらおうじゃない!」


ニヤリと口角を上げているなぁちゃん。


私は、昨日あったことを全て話した。
…全て、ではないかな。

翔太くんのことと、声のことだけ話した。


東京に戻ることは、言わなかった。
とゆうより言えなかった。



「青柳からは、返事もらってないの?好きって言ってさ」

「うん‥きっとめいわくだったの、かも…」

「それは、無いよ!言ってみたら?もう一回さ」


もう一回言ってもいいのかな?

でも

もしね、もし、返事がオーケーだったとしても…遠距離になっちゃう。


そんなの、翔太くんは嫌だよね?