竹井くんは、私の横を通り過ぎて翔太くん達に近づく。 私はそんな光景をただただ見つめることしか出来なかった。 翔太くんは、私に気づいていない。 少し距離があるからかな。 翔太くんに比べて私って変かも。 …少しの距離からでも翔太くんが分かっちゃうなんて。 どんだけ翔太くんのこと好きなの。 翔太くんは、背丈も変わっていれば…髪型も変わっていた。 でも、やっぱりかっこいい。 あーあ、翔太くんの隣は私じゃない? 私じゃない子が今翔太くんの隣にいる? 私、また逃げるのかな……。