好きなキモチ。




───……数分後。

なぁちゃんの身支度が終わり、私は宮野くんが出してくれた麦茶を飲み干した。

そして、なぁちゃんと一緒になぁちゃんちを出た。



「最初どこに行く?って、特に変わったところは無いんだけどね」

苦笑いをするなぁちゃん。


私は、なぁちゃんにバレないように一息ついた。


変わってない。

それが私は嬉しかった。


だって、こんな素敵な町が変わってしまっていたら嫌だから。