ーーーーーザアアアア……。 梅雨特有のじめじめした空気と、冷たい雨。 その雨は、まとわりつくように、俺を濡らして、絡めていく。 あれから、一週間。 手持ちの金でやりくりしていたが、もうそろそろ限界だった。 風呂にも入ってない。 惨めだった。 無気力だった。 生きる意味さえも、見失った。 ーーーー俺、どうして生きてるんだっけ。 なんの為に。 どんな理由で。