思わずそう呟いてしまった。 「……じゃあ、会いに行けば良いじゃないですか」 そのジョセフの言葉に、またジョセフに目線を戻すと、ジョセフはニコッと笑っていて。 いつも不機嫌そうなジョセフの、最初で最後の笑顔。 「これ、今回の取引先と……チケットです」 そう言いながら、ジョセフが俺に握らせたのは日本へのチケット。 「これ……」 「いってらっしゃい、社長」