「実は私、椎名さんとは幼なじみなんですよ。だから嬉しいです」 ”幼なじみなんですよ”。 どうしてか、その言葉に涙が溢れそうになってしまった。 幼なじみという関係は、もう諦めていたから。 光弥にとって、足枷でしかないんだろうって思ってたから。 いいの? まだ、幼なじみだって思っても、いいの……? 「椎名、じゃあ頼んだよ?」 「……はい」 ああもうどうしよう。 頭が、パンクしてしまうよ