すごくそれが嬉しいはずなのに、無性に悲しくなるのは。 ーーーーーー無性に泣きたく、なるんだ。 そんな気持ちのまま、何も変わらずに時間は巡っていって。 やがて、卒業の時が来た。 「あ、忘れ物した。ごめん、先行ってて!」 大事な忘れ物に気付いた私は、いそいで大学に戻る。 ーーーーーついさっきまで、ここの生徒だったんだよね……。