通路に面する所だけはぽっかりと開いていて、あとは壁に囲まれた空間。



ゆっくりとした調子のメロディーがなんだか心地いい。



「好きなの、頼め」



「うん、わかっ……!?」



わかった、と返事をしながらメニューを開いて、驚愕する。



メニューにはパスタやピザなどがのっているのだが、そのどれもがゆうに10000円近いものだった。