自然と頬が緩んでしまう。 だって、女の子にとってバレンタインは楽しい日だから。 ______ それに、私達にとってバレンタインは何よりも大切な日だから。 緩む口元を必死で抑えていると、不意に携帯が振動して。 開くと、千夏からの着信だった。 「もしもし?千夏?」 「あ、恋那~?ね、バレンタインどうすんの?」 「そりゃ、作るけど……」