「もう!!////今日だけだよ?////」

「フッ……はいはい」


ハニカミながら、チョコを口にする葵。

俺はそんな彼女をニンマリと眺め、


数秒後―――――


「…ッん!!////////」


俺は彼女の唇に唇を重ねた。


一度重ねてしまえば離れ難い葵の唇。

やっぱり、媚薬でも仕込んでんじゃないのか?

と、いつもながらに思いながら。


甘くて、濃厚な

お酒と彼女の魅力に酔うほどの

芳醇で魅惑的な大人の口づけ。


絡め上げた舌先にチョコの味が無くなると、


「葵、次はラムで」

「もう!!一体、幾つ食べる気?」

「全部」

「えぇ~っ?!!」

「フフッ……ほら、早く!次はラムな?」

「……もう!!////////」


口調は少しご機嫌斜めだが、

表情は至ってシンプル。


俺の罠に掛かった女の顔。

それも極上で俺好みの

エロ可愛い……表情の葵。


今年のバレンタインは、

チョコとキスと……後は…?