潤くんは私に背中を向けて立ちはだかった。
………あたたかい。
彼の背中の心地良さ。
冷たい風から私を守ってくれる。
背の高い大きな背中に
「ん?」
「ううん……何でもない。もう少しこのまま」
私は彼の背中におでこを寄せた。
その後は、
ライトアップされた大通りを
肩を寄せ合いゆっくり歩いて…。
可愛い雑貨屋さんで
お揃いのストラップを購入した。
潤くんが
『葵が風邪ひく』
と心配してくれて
21時頃に葛城邸に到着した。
毎日、試験勉強が大変な潤くんの
貴重な時間を私のために…。
そんな彼の優しさが
嬉しくて嬉しくて
ますます彼を好きになる。



