希和は俺の言っている意味が解らなくて当然だ。
首を傾げて、不思議そうに覗き込んで来る。
「さっき、車を降りる時」
「………はい」
「ドアマンの視線を感じたか?」
「…………いえ」
「お前の脚に釘付けだったぞ」
「ふぇっ?!///////」
「母さんが勝手に用意したとはいえ、用心しろ」
「………はい」
「お前は手軽な女じゃないだろ?」
「あっ、当たり前です!!」
彼女は真剣な顏で主張する。
そんな事は言われなくても解ってる。
ただ、釘をさしておきたかっただけ。
「フッ、俺以外に見せるんじゃねぇーぞ?」
「ももも、勿論です///////」
ナフキンの上でギュッと手を握りしめ、
唇をキッと噛みしめている。
そんな彼女の髪にそっと指先を添わせた。
「やっぱり、似合ってるな、これ」
俺がプレゼントしたピンをしている。
髪の短い彼女に合うように、
シンプルだが華やかに見えるようにと、
変形したライン状にブルーダイヤがあしらわれている。



