ただひとつ。Side Story

俺は放心状態のまま…




待ち合わせ場所のコンビニ前に辿りついた。




コーラを買って、
店の前に座り込むと…



一気にそれを飲み干した。



喉かチカチカするけれど……



そんなのは、どうでもよかった。





しばらくすると……




カラコロと下駄の音を響かせて、あいつが駆けてきた。




「…和志!」



まっすぐに俺に向けられた瞳、


見馴れない浴衣を身にまとった…


加藤の姿。




「………。」



その笑顔が…


今の俺には眩しかった。




「ごめん、遅くなって。」


「いや、俺もさっき着いたばっか。」


「…ならよかった。髪型苦戦してつい遅くなったよ。」




…苦戦するほど、頑張ったってことか?


…なるほど。
確かに……かわいい。