無自覚な彼の誘惑



『はい、バレンタインのお返し』



「ありがとぉ~。あっカワイイ!テディベア!」



『…喜んでるあんたがカワイイ』



「大事にするね♪」



『…くっそ抱き締められてるクマになりたい』




「何かこのクマさんあなたに似てる~」



『え、そうか?』



「うん!この微妙にニヤけて見える感じとか!」



『どないやねん』



「これから毎日これ抱いて寝よ~♪」



『!!?それ抱くなら俺が代わりに付き添いますけど!』



「えっ…それはダメ」



『ガーンッ!何で!?』




「……離れたくなくなるから」




『…出血多量です誰か救急車呼んで』