無自覚な彼の誘惑



「ちなみに種類は何が好き?」



『……ブルドッグ』



「えぇ!?そこは柴犬かラブラドールでしょ!」



『絶対ブルドッグ。まじアイツ神』



「えぇ~?ブサカワが好きなの?」



『……』



「…え、なに。何でそこで黙んの」



『…パッと見ブサイク…ていうかカワイイとは言えないけど、よく見てみると超つぶらな瞳してる』



「…うん。言葉にトゲがあるよね」



『…だから好き。ハマるとそのブサイクな顔も気にならなくなる』



「あたしをガン見しながら言うな」



『…ブルドッグ…か』



「憐れみの目を向けるなぁーーーっ!!」