『ふふ、そうこなくちゃ、おもしろくない』





アレンは、ニヤリと楽しそうな笑顔を浮かべた。






『で、ゲームの内容は?』





これが今、一番気になる所よね…。





『…最初のゲームは…』





ゴクリと、思わず息を飲む私。




『……かくれんぼなんてどう?』





『え…?』






そ、そんなんでいいの?




ある意味、驚いてしまった私にアレンは、淡々とルールを説明しはじめた。




『ルールは、簡単、普通のかくれんぼと一緒だよ?ただし、制限時間があるから、それまでにボクを見つけてね?あと、言っておくけどここはボクの夢の世界。この世界では何でもボクの思い通りになる、これがヒントだからね?……それじゃ、ゲームスタート。』






ビュンッ





いきなり、風が吹いたかと思ったらもうそこには、アレンの姿はなくなっていてかわりに砂時計と一枚の紙切れが残っていた。





おそるおそる紙切れを開いて見ると、





『これが制限時間を知らせる砂時計。この砂時計の砂が全部落ちたら、マリアの負けだから、そこんとこよろしく』





というメッセージだった。